室生寺と平等院

関西に滞在するたびに時間があるときは、ちょっと近いお寺に行ったりしています。すっかり疲れているので2~3時間ぐらいしか行けないないのですが、それでも気持ちがとても解放されます。5月は室生寺に行きました。女人高野と言われるだけあって、大変地味でした。ちょっと石楠花には遅く残念でした。室生寺を出たところの土産屋が、土門拳と親交があったそうで、思い出話をしてくださいました。彼は、ここから古寺巡礼を始めたのだそうです。山菜料理も美味でした。
今月は平等院に行きました。修理が完成し美しくなっていました。平安時代の色彩に忠実に復元したそうで、派手ではなく、落ち着いた朱が素敵でした。道長のために息子が作ったということになっていますが、道長という人は人生に満足しているのだろうかなどと考えてしまいました。なにせ十円玉に平等院はのり、いまだに修学旅行の人で賑わっています。雲に乗った菩薩は私も大好きです。平安時代に貴族が浄土とイメージしただけに、そこには信仰というか祈りが込められているところなのでしょうか。

byodoin_convert_20160619193050