年末に片付けもせず、映画を見てきました。「禁じられた歌声」原題トンブクトウという映画でした。トンブクトウという地名はマリという国の昔の首都で、私の憧れの場所でした。そこにイスラム過激派が入ってきて、人々の生活が堅苦しくなっていく中で起きる出来事が詩情豊かに画かれている物でした。私は若い頃タッシリナジェールと言うところに旅をして、主人公のトアレグ族の人達と直接触れ合っているので、なんともいえぬ悲しみがありました。トアレグの人々は本当に優しく面白みがあり、精神的に高いところがありました。私たちはトアレグの人々からお茶を招待されたのですが、砂漠の真ん中の満天の星の下で、紅茶をいれてもらいました。不思議な体験でした。イスラム過激派の人のことも人間として共感できるところも画いており、考えさせられる映画でした。砂漠は過酷だけど美しい。サハラ砂漠の思い出がよみがえりました。こうやって世界中が苦しんでいるイスラムの問題に解決が見えないところが辛いです。皆さん是非みてください。渋谷ユーロスペースです。
明日は兵馬俑を見に行くつもりです。