永 遠 の 炎

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永 遠 の 炎  (bookmessen001)

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目次
第1章 エレヴェナ 
第2章 地獄と極楽 
第3章 錯覚、幻想、迷い 
第4章 神の現実とそれが理解可能な世界 
第5章 心の芸術家 
第6章 宇宙の記臆 
第7章 ある師の覚醒 
第8章 発見 
第9章 宇宙とマインド 
第10章 サイコノエティツク体の形成 
第11章 ヴィジョンと理想

メ ッ セ ン ジ ャ ー
『 永 遠 の 炎 』
キリアコス・C・マルキデス著

キプロスの師の教えにキリアコス・マルキデス氏の本を通して触れてから、既に十年余りの月日が経つ。
 1990年、夫がマルキデス氏のワークショップ後、「ストロヴォロスの賢者」の本を持ち帰って来た。
その数年前から夫と私はワレン・ケントン師の下ユダヤ密教のカバラを学んでいたので、キプロスの師の教義体系には何の抵抗もなかった。
逆に、彼らのキリスト密教の教えの深さ、その真実性、普遍性に感嘆し、しかもそれを教えているだけではなく、驚くべきヒーリングを実践していると知って、驚嘆したのであった。早速マルキデス氏の残りの二冊も買って、心打たれながら一気に読んだのである。私は色々なアプローチに常にオープンで、学べるものがあれば、どこからでも学ぶという態度で、様々な教えを受け入れて来た。それで、各師の属する伝統の違いとか、恐らく意識レベルの違いから来ているかもしれない教えの違いに遭遇したが、私の如き意識レベルでは、どちらが深いのかなどとは肝心の所ではその判断の仕様もないし、ましてや証明の仕様もない。
 それを承知の上で、敢えてこの現実での体験とか観察、僅かばかりの不思議な体験、数々の人生についての疑問等を統合し、それを出来うる限り明晰に沈思熟考すると、このキプロスの師の教えは、私がこの世で遭遇した教えの中で、最も深く、希有な教えの内の一つに見受けられる。
さて、ダスカロスについて興味深いエピソードの一つを述べよう。
アメリカの物理学者で、且つヒーラーのバーバラ・ブレナン女史は、ダスカロスがヒーリングを行なっているとき、丁度イエスの頭上に聖霊の鳩が降りて来たのと同じように、ダスカロスの頭上に降りて来るのを目撃した、こんな体験はこれまでに二回あっただけだ、と言っている。
しかし、私が特に好きな本書のエピソードは、ダスカロスがヒーリング出来るように自分も出来れば良いんだが…、とキリアコがため息まじりに言った時、それに対するダスカロの応答は、手をひょいっと一振りして人を治すことよりも、人々の意識の向上に役立つことこそ重要なんだ、と意識向上を強調しているところだ。
事実、エレヴナでは、サイキック能力の追求のみを目的にすることは強く戒められ、それは自覚意識が向上するにつれ、自然に付随してくるものだ、と教えている。
教義体系を学び、心の浄化に努め、愛の実践に専念することが重要なのである。
エレヴナは、この地上で最も無私に、無条件の愛を実践しているグループの一つである、と言えるだろう。それで、このグループの活動の端っこにでも加わり、お手伝いさせて戴ければ、と私は願ったのである。しかしこの願いを実践に移せるまで、私には長い心の準備期間が必要とされた。
 丁度同じ頃、アメリカの神秘家、ポール・ソロモン師の通訳を日本人相手のセミナーで頼まれ、日々必死になって自己を訓練することに明け暮れていた。
私にとって、このチャレンジをお引き受けすると言い切れるようになるまでの一番の難関は、恐怖心で完全に自己の能力を否定してしまう考え方を乗り切ることであった。
表面的な意味での謙遜などという生易しいものではなく、実に鮮明な恐怖心なのであった。
この問題に焦点を当てて乗り切れるまで、一年半以上がかかったと言ってよい。
自らの人生の課題の仕事に取り組む機会が目前に現われて来た時に「ようし、やる!」と言えるように成る迄に、以前からの霊的訓練の年月も含め、七年以上の年月を必要とした。この七年間、ヒーラーで友人でもあるテリー・ナッシュさん、本を通して深く教えて戴いた本山博とハロルド・クレンプの両師、又私の人生の出会いの中で特に印象深い、今は亡きポール・ソロモン師、カバラの導師ワレン・ケントン師、そしてダスカロスはもちろんのこと、1992年以来「エレヴナ」インターナショナルのメンバーを指導されている「コスタス」師、そして「コスタス」と共に「エレヴナ」を率いて、私の翻訳出版に関して、いつも励まし、助言して頂いたイヤンヌッラ先生に心から感謝したい。彼等の教えが私自身のヒーリングを進め、魂の旅路を導き、その結果としてこの訳本となって現われたのである。私が経験したと同様、読者の方々がこの本の中に示された教えに接して、その結果、それが霊の旅路を深めるきっかけとなり、助けとなれば、訳者としてそれに勝る喜びはなく、それこそが私のこの仕事に取り組んだ目的なのである、と言って良い。
 最後に、原作者のキリアコス・マルキデス氏には、数々の質問に対し、お忙しい中を快くお答えして戴いたこと、また、この訳本を出すにあたり、何かと障害に出会い、やっと太陽出版のお蔭で、日の目を見ることになったが、私の翻訳を採用して下さった太陽出版社長、数々のハードルを乗り越え、編集に携わって下さった片田雅子さん、私の三巻翻訳の件を快く引き受け、色々と手助けして下さった鈴木真佐子さん、エージェントになって、いつも励まして下さった松本ひろみさん、その他、多くの方々の支持のお蔭で、この本の出版は可能になった。ここに心から感謝を述べておきたい。
そして、夫ジェリー、長男元、次男賢也に、日々示してくれた協力に感謝をしたい。
特に夫には、日々私を励まし、英語の援助を買って出てくれたことに、心から感謝している。
彼無しではこの仕事は此まで来なかっただろうと思っている。
合掌。
2001年7月20日 カンザス州、サライナにて ギレスピー新村峯子

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